日本の建築界では、なにかと話題なこの建物。設計者は伊東豊雄氏。2005年のコンペで最優秀者に選ばれてからなんと9年がかりで竣工した大作です。 伊東豊雄は、オペラハウスの設計にあたり「Sound Cave」というコンセプトを打ち出し、「エマージング・グリッド」の概念に基づく複雑で有機な空間に成り立つ流線型の構造体を設計しました。 「柱梁」という従来の建築物とは全く異なる考え方で設計されたこの建物は、誰も見たことのない構造物であり、多くの人から注目されているプロジェクトです。 しかし、構造体の施工方法に全く前例がないことに加え、かなりの施工精度を求められるため、なかなか施工者が見つからなかったという経緯があります。