六十石は花蓮県富里郷竹田村東側の海拔約800メートルの海岸山脈上にあります。ここには300ヘクタールにおよぶ金針花畑が広がっており、赤柯山と並び花蓮県内の二大金針花栽培地となっています。六十石山という地名の由来ですが、地元の人によると、日本統治時代初期、農作では一甲あたり約4,50石の収穫というのが一般的でしたが、この一帯では一甲あたり約60石が収穫できたそうです。それで「六十石山」と呼ばれるようになったということです。もうひとつの言い伝えでは、日本統治時代初期、この山一帯はクスノキが生い茂っていましたが、樟脳を製造するため、伐採されてしまい、その結果、はげ山に60個の巨石が発見されたということです。そこで「六十石山」と名付けられたと言われています。