鳳儀書院は1814年に創建され、三級古蹟に指定されています。鳳山の「歳貢生(秀才とも呼ばれ、最高学府の国子監で学ぶことが許された者)」であった張廷欽氏によって建立されました。内部には37軒の家屋があり、院内にはもともと文昌、奎昌、倉聖といった神様が祀られていました。また、テーブルやイスも並べられ、古くは生員(科挙制度の郷試の受験資格を得た者)が学問を学び、試験を受ける場所でもありました。ここは台湾で現存する書院の中で最大の規模を誇り、書院入口前にある照壁と正門両側の石鼓(太鼓の形をした石刻品)は建築当時の設計を考証するのに役立ちます。改修工事を経て、園内にはかわいらしい像が多数設けられました。また、展覧スペースも二箇所加わり、書院の歴史沿革や文物などに関する詳細な説明がなされています。